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2010年9月号

皆様ごきげんよう。蓬之です。
今月もこうしてお便りできることがとても嬉しくてなりません。

今年も早いもので、もう実りの秋ですね。
残暑を超えて夏の太陽が少し穏やかになったら
秋は月の季節と言えるのではないでしょうか?
月は心や見えない何か、そして普段意識していない生活リズムに
深く影響を与える星だと私は感じます。

実際この季節になると、収穫した庭の植物たちがいい感じでドライになり
私にとって秋という季節はまさに実りや収穫のシーズンです。
春夏ですくすくと大きくなった庭の植物たちを、夏最後の太陽に当てて干し
次の収穫までの間、皆さんからお電話を頂く時にお香として焚いています。
恋の相談が多いお仕事ですから、薔薇の花弁が多いですが
ご相談の内容や、その方のコンディションに併せて色々組み合わせています。
自分の庭からだけでは間に合わないので、海外からも取り寄せたり
その作業もまた楽しいものです。
ハーブだけではなく樹脂だったり、それらをオイルに漬け込んで溶かしたものなど
さまざまなものがありますが、それをごくごく小さな炭火の上で焚くのです。
管理状態も部屋の状態も一定していますが、お客様によって
燃え上がったり消えてしまったり、焚ける姿は様々です。
一緒に灯しているキャンドルの炎の表情も様々。
このキャンドルも、私は自作して楽しんでいます。

お客様の想いや悲しみを受け止めた時、燃やしきれない時は
キャンドルやハーブの炎が小さくなってしまったりもしますが
お話しながら炎を継ぎ足し継ぎ足ししていると
炎の力も元気になって、浄化を頑張ってくれているのだと嬉しくなります。

どんなに頑張って日々を過ごしていても、自分がどんなに正しくても
それでも日々は色々な事を運んできます。
それがもし、自分にとって手放したいものであるならば
ほんのささやかですが、浄化のお手伝いをさせて頂けたら
こんなに嬉しいことはありません。